京橋ブリッジ株式会社

維持管理に優れたK-BP支承

実際にK-BP支承を設置した橋梁の写真

 鋼橋では、特に支承部周辺に多くの変状が発生します。

鋼桁の変状発生部位の割合と、発生部位を図示したもの

 線支承を用いた橋梁に変状が生じると、支承交換を行うことがありますが、同じ線支承へ交換すると、将来同様の変状が再発します。

 維持管理性に優れた支承として開発したのがK-BP支承です。

参考論文:鋼鉄道橋における交換用支承の開発について

構造概要

K-BP支承の構造を分かりやすく分解した図

K-BP支承の特徴

一般的な線支承と比べて、次の特徴があります。

①長期耐久性(耐摩耗性)に優れる
・線支承では長時間の供用により、ソールプレートと支承本体との接触部に摩耗が生じ、可動不良や支承部周辺の変状の発生原因になります。

②すべり板・支圧板・サイドブロック等の各パーツは、将来交換が可能

③ゴムプレートにより全方向の回転に対応でき、斜角桁では特に有効

橋桁に列車が通過した際の橋梁のたわみと支承部の挙動

④形状寸法の自由度が高く、現地条件に合わせた設計・製作が可能

⑤汎用性の高い材料を用いているため、低コストで製作工期も短い

他の支承との比較

 K-BP支承は他の支承と比べて、設計・製作・施工性・コスト・維持管理面で優れた支承です。

 線支承と比べると、摩耗の進行が緩やかであるため長期耐久性が期待できることや、斜角桁での複雑な回転挙動にも追従できます。
 また、万一の場合には各パーツの交換も可能です。これらにより、橋梁のライフサイクルコストの低減や、列車の乗り心地・走行安全性の確保にも寄与します。

 なお、K-BPのKは、交換(Koukann)のKと、開発元である京橋ブリッジのKを称しています。

K-BP支承と線支承・BP-B支承との比較

K-BP支承と線支承とBP-B支承の比較表

K-BP支承の性能について、各種検証・確認を実施(JR西日本と協働)

K-BP支承の性能を確認する為の実橋での計測実際に利用したK-BP支承の部品の摩耗量などの確認二軸載荷試験でK-BP支承の挙動などの確認

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